評価・分析・解析部会
化学的または生物学的処理によるスラグの機能変化とその評価・分析
■ | 活動目的・概要 スラグの新規用途開発には、陸上用途に加え、水と接する環境における用途が欠かせない。環境での材料の使用は、その物理性・化学性及び生物性(生物との相互作用【材料への生物付着や生態系影響評価】)が問題となる。特に、生物性の評価は鉄鋼分野の汎用技術と異なる点に加え、スラグ自体が化学活性を有するため、不活性ガラス等を使用する基礎生物学の技術も単純適用はできない。そのため、スラグ再資源化を進めるにあたり、スラグのような複雑材料に対する生物性の分析技術の開発は新規学問分野になり得るが、この境界領域の研究は不十分なままである。本フォーラムでは、スラグの環境特性を生物工学と材料工学の融合的アプローチで評価・分析することを目的とし、その意見交換と情報収集を行う。なお、環境影響評価に留まらず、既存材料の機能変化(機能付加)を念頭に、化学・生物学的処理した加工スラグ等の新規開発材料も分析・調査対象とする。 本フォーラムメンバーには、環境中でのスラグの実地試験経験者や土木系の研究者も含まれる。その特徴をいかし、スラグの鉄鋼材料としての評価・分析・解析にとどまらず、スラグの環境中での相互作用(生物との相互作用を含む)や実用化を含めた議論およびそのための関連する技術開発を進めていく予定である。 |
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■ | 運営組織(2021年4月1日現在)
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■ | フォーラム活動予定(2021年度) 上・下半期に各1回ずつ研究発表会や情報交換会を行う。また、材料(スラグやその他の鉄鋼材料等)の応用やその分析に関して、本フォーラムの研究を進める上で参考となる評価・分析・解析技術を探るため、上記研究発表会と合わせ、メンバー外の講師を招いた講演会を行う。なお、研究発表会等はコロナウイルス感染状況を考慮して、オンライン開催も可能な体制で計画する。これらの活動を通して、スラグ活用の現状と課題の共有や関連する技術等の知見を収集する。上述の具体的な研究・応用事例および大学・研究機関・企業の方からの情報提供に基づき、それらに関する討論と今後の活動の方向性(新規フォーラム、研究会およびその他の研究助成の申請など)を検討する。 <上半期の活動計画> ・第1回フォーラム研究発表会および情報交換会(8月頃予定)(オンライン開催予定) <下半期の活動計画> ・第2回フォーラム研究発表会および情報交換会(9月~11月頃予定)(*可能であれば、実地開催) |