新部会長の挨拶

2020-2021年度部会長
藤浪眞紀
千葉大学大学院工学研究院

 

鈴木茂先生(東北大学)の後任として,2020-2021年度年度の部会長を拝命いたしました。本部会は,下記の活動方針のもと今後10年間の技術課題のロードマップを掲げ,フォーラムや研究会等を通じての研究推進活動,講演大会での研究発表や論文発表等による成果公開を行っています。

1) 鉄鋼プロセス,材料開発に呼応した評価・分析・解析技術の基礎研究の推進

2) 鉄鋼生産に係る環境管理・製品安全評価の基礎技術の推進

3) 分析値の信頼性の向上,標準化における学術的基盤の強化,分析技術者の教育

4) 分析部門の分社化に呼応し,学官の鉄鋼分析研究者の参画を促進

以上の活動を通じて,これまで鉄鋼関連問題の解決に資する多くの優れた分析技術を発信して参りました。一方,現状での部会活動の問題点も顕在化してきたと考えます。それは,産業界からは分析ニーズが適切に発信されているのか,逆にそれらに合致した分析手法を提案できているのか?本部会での成果である新規分析手法が,産業界にスムースに展開できているのか?産官学において鉄鋼関連分野の評価・分析・解析分野における次世代を担う人材を発掘・育成しているか?といったことがあげられます。本部会の活動の特徴は,様々なバックグラウンドをもつ産官学の科学・技術の研究者が交流することにあります。その交流を最大限に生かせる課題設定,運営体制,成果発信を心がけていくことが,上記の問題点を解消していくことにつながります。

今回,組織・構造解析,析出物・介在物分析,環境分析,反応(元素濃度や状態の時系列での変化)解析を軸としたフォーラムを立ち上げ,各テーマにおいて横断的な展開や俯瞰的な視野をもつ人材育成に資する活動を推進していく所存です。それにはさらに皆様の部会活動へのご理解とご協力,ご指導が必要となってまいります。本部会活動が,優れた研究の展開および秀でた人材の創出に貢献できるようどうぞよろしくお願いします。