材料の組織と特性部会では、本部会で対象とする分野の中から重要と思われるいくつかのテーマを取り上げ、その分野の研究の活性化を図るためにフォーラムを設置しております。
2019年度は新たに3つのフォーラムを設置いたします。活動期間は、2019年3月1日から2021年2月28日までの2年とし、特に活動の継続を必要とする場合には更新することもあります。またフォーラムには運営費が配分されます。
下記フォーラムへの参加を希望される本部会登録会員は、(1)氏名(2)所属 (3)電話番号 (4)電子メールを明記の上、下記の世話人へ直接ご連絡下さい。
1.「鉄鋼のマルテンサイト/ベイナイト組織―その基礎と応用―」フォーラム
趣旨:本フォーラムではこれまで二年間,高強度鋼板や棒鋼/条鋼の素地組織としてますます重要性を増しているマルテンサイトおよびベイナイト変態について,組織と特性に関する基礎および応用研究を相互に紹介し,現状認識を共有してきた.今後二年間の活動では、取り組むべき研究課題をより明確にするため,先進解析手法や計算科学による最新の進捗を取り入れながら,非鉄合金あるいは形状記憶/超弾性合金など機能材料における変態挙動の知見も参考にするべく,学会横断の活動をさらに展開したい。
世話人(代表者):東北大学 金属材料研究所 古原 忠
TEL.022-215-2045、 E-mail: furuahra@imr.tohoku.ac.jp
2.「先進的溶融めっき皮膜構造と物性の基礎解析」フォーラム
趣旨:自動車や建材用途の溶融めっき鋼板は、耐食性、加工性、溶接性など用途に応じた諸特性の兼備が要求される。自動車の環境負荷低減要請に応える高強度鋼板に代表されるように種々の添加元素の適用が求められているが、めっき性状や諸特性に影響を及ぼすため、その基礎挙動の解明が重要である。本フォーラムでは、溶融めっき鋼板の焼鈍・めっき・合金化過程、および加工特性に関わる基礎研究の最新の話題を共有・議論し、日本の溶融めっき技術の高度化ならびに学術コミュニティの充実を目指す。
世話人(代表者):東北大学 大学院工学研究科 金属フロンティア工学専攻 貝沼亮介
TEL.022-795-7321、E-mail: kainuma@material.tohoku.ac.jp
3.「実験・シミュレーション研究とデータ科学」若手フォーラム
趣旨:若手研究者が最近の研究内容を紹介し、それについて深く議論・討論することを通じて、企業・大学の若手研究者間の交流を促進することを目的とする。また、近年、材料科学とデータ科学の融合が活発化していることから、当該研究に携わっている研究者を講師にお招きし、今後の実験・シミュレーション研究におけるデータ科学の活用法について議論する場としたい。
世話人(代表者):名古屋大学 大学院工学研究科 材料デザイン工学専攻 塚田祐貴
TEL.052-789-3229、E-mail: tsukada.yuhki@material.nagoya-u.ac.jp
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