材料の組織と特性部会
2022年度 新規発足フォーラムと参加へのご案内

 材料の組織と特性部会では、本部会で対象とする分野の中から重要と思われるいくつかのテーマを取り上げ、その分野の研究の活性化を図るためにフォーラムを設置しております。

 2022年度は新たに2つのフォーラムを設置いたします。活動期間は、2022年3月1日から2024年2月28日までの2年とし、特に活動の継続を必要とする場合には更新することもあります。またフォーラムには運営費が配分されます。

 下記フォーラムへの参加を希望される本部会登録会員は、(1)氏名(2)所属 (3)電話番号 (4)電子メールを明記の上、下記の世話人へ直接ご連絡下さい。

1.「実環境の水素脆化過程解明に向けた課題抽出」フォーラム

趣旨:超高強度鋼の普及促進のための課題の一つは水素脆化の克服である。鉄鋼協会ではこれまで、鋼材への水素侵入と鋼材に侵入した水素による材質劣化解明が独立して進められてきた。実使用環境では、両者は切り離せないため、本フォーラムでは、鋼材の実使用時に発生すると考えられる課題・問題点や技術者・研究者の疑問・悩み等を集約し、議論する。その過程で水素侵入から破壊までの水素脆化発現過程での現象解明に必要な研究課題をあぶりだし、今後の水素侵入および水素による材質劣化現象解明を融合した研究の加速を目指す。

世話人(代表者):JFEスチール(株)スチール研究所 髙木周作
TEL.044-322-6146、 E-mail: s-takagi@jfe-steel.co.jp

2.「量子ビーム技術による組織形成機構の理解」フォーラム

趣旨:研究・開発の最前線において複雑化した鉄鋼組織を観察し、微小な変化を捉え、力学的機能への寄与を明らかにするためには、先端的な量子ビーム技術を取り込み、多様化する研究課題とのマッチングを推進する必要がある。本フォーラムでは、このような意識を共有する参加者により、組織制御と量子ビーム技術に関わる研究者間の連携と、これによって組織形成機構と力学的機能発現機構の理解を深めることを目的とする。

世話人(代表者):日本原子力研究開発機構 原子力科学研究部門 物質科学研究センター 大場洋次郎
TEL.029-284-3908、E-mail: ohba.yojiro@jaea.go.jp

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