材料の組織と特性部会
2019年度新規「自主フォ-ラム」発足および設置提案募集のご案内



 材料の組織と特性部会では、2019年度に新たに3つの自主フォ-ラムを設置いたします。2019年度設置の自主フォ-ラムの活動期間は2019年3月1日から2021年2月28日までの2年とし、特に活動の継続を必要とする場合には更新することもあります。参加ご希望の方は下記の世話人に直接ご連絡下さい。
 なお自主フォーラム提案は随時受け付け、審査を行います。本部会登録会員5名以上の発起人による申し出により提案ができますので、ご希望の方は日本鉄鋼協会の下記問合せ先へご連絡下さい。
 
1. 「鉄鋼材料における強度・靱性と原子間相互作用の量子化学による理解」自主フォーラム
趣旨:鉄鋼材料では添加元素により組織や強度・靱性は大きく変化するが、その原因は原子間相互作用であり、さらにその根源は原子間の化学結合により理解できる。すなわち、組織やその強度・靱性の最も根源をたどると原子間の化学的な結合に帰着する。そこで化学結合に重点を置く量子化学の手法を用いて、これまで電子論で強度を議論したいくつかの理論についてその妥当性を検証すること、鉄鋼材料における組織形成に及ぼす元素効果発現のメカニズムを解明すること、化学結合が強度・靱性に及ぼす影響を理解すること、などを目的とする。

世話人(代表者)
  :物質・材料研究機構 構造材料研究拠点 大塚秀幸
  TEL 029-859-2264、E-mail: ohtsuka.hideyuki@nims.go.jp
 
2. 「ステンレス鋼の腐食現象のミクロ解析」自主フォーラム
趣旨:ステンレス鋼の耐食性に関して近年新しい解析手段・手法が開発され、微視領域における腐食現象のメカニズムが見直されつつある。本自主フォーラムでは、ステンレス鋼の腐食挙動を評価するミクロ解析にフォーカスし、各種環境・鋼種における微視的腐食現象を把握する研究を進めるとともに、多様な適用形態におけるステンレス鋼の腐食事例を共有化することで、新たな腐食解析技術の発展に寄与することを目的とする。

世話人(代表者):
  東北大学 大学院工学研究科 知能デバイス材料学専攻 武藤 泉
  TEL. 022-795-7298、E-mail:mutoi@material.tohoku.ac.jp
 
3. 「材料特性の各種要因の解析と設計」自主フォーラム
趣旨:材料特性の発現機構の要因解析においては、微視的要因と巨視的特性とを対応づける必要があり、それらを階層的に理解する必要がある。自主フォーラムでは、それらの活動を行うとともに、優れた特性を持つ材料の設計についても検討する。アプローチとして、汎用的な組織観察法から量子ビームを用いた手法等を用いた結果を考える。また生データや解析過程での各種不確かさ等も考慮し、様々な材料特性の向上ための設計についても議論する。

世話人(代表者):
  東北大学 マイクロシステム融合研究開発センター 鈴木 茂
  Tel:022-229-4113、E-mail:ssp@tohoku.ac.jp
 
問合せ先:
  日本鉄鋼協会 学術企画Gr. 亀井
  TEL.03-3669-5932、E-mail:kamei@isij.or.jp

自主フォーラムに戻る