ハイスロールはその優れた耐摩耗性のために熱間圧延ロールとして広く利用されています.しかし,タンデム圧延機の最終段において現在でもハイスロールを使用出来ません.その理由は,ハイスロールのサーマルクラウンが大きいため通板が不安定になること,及びハイスロールに材料が焼き付き易いため絞り込み事故時のロール損傷が激しいことです.すなわち,最終段においてハイスロールを使用するための課題の克服が必須です.そこで本研究会は,摩耗,表面損傷,絞り込み等の熱間圧延ロールに特有の現象のメカニズムを,実験的あるいは解析的に解明することにより,熱間圧延ロールの課題を克服するための指針を得るべく,活動を行ってきました.このシンポジウムでは,本研究会で得られた主要な成果を紹介すると共に,鉄鋼製品の生産性向上や加工プロセスの最適化の可能性について展望したいと考えます. 1.日 時:2017年9月8日(金)09:00~11:50
2.場 所:第174回秋季講演大会 第10会場
(北海道大学札幌キャンパス 高等教育推進機構3階 E318)
3.プログラム
09:00~09:05 開会挨拶
大同大 小森 和武 09:05~09:25 熱間転動摩耗試験によるロール摩耗量の評価
東京電機大 柳田 明 09:25~09:45 熱間加工試験機による熱疲労評価方法の検討
東大 柳本 潤 09:45~10:05 熱間圧延試験用スリーブロールの検討
金沢工大 瀬川 明夫 10:05~10:25 熱間圧延におけるロール黒皮の生成
名大 湯川 伸樹 10:25~10:45 熱間転動摩耗試験における熱間圧延ロール材の摩耗に対する有限要素解析
静岡大 早川 邦夫 10:45~11:05 初等座屈理論及び剛塑性有限要素法による絞り込みメカニズムの解明
大同大 小森 和武 11:05~11:25 多合金白鋳鉄の耐摩耗特性に及ぼす組織の影響
久留米高専 山本 郁 11:25~11:45 直接観察による横型遠心鋳造での固液共存体の挙動解析
防衛大学校 江阪 久雄、山田 貴裕、吉市 祐人、篠塚 計 11:45~11:50 閉会挨拶
東京電機大 柳田 明 4.参加費:無料
5.参加申込み:当日会場で受付いたします。
問合せ先:大同大学 小森 和武 E-mail : komori@daido-it.ac.jp |
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