| 1.日 時: | 2003年10月11日(土)11:00~12:00 |
| 2.場 所: | 第146回秋季講演大会 第20会場 (北海道大学高等教育機能開発総合センター E-304号室) |
| 3.講 師: | 厚谷 郁夫先生(北見工業大学名誉教授・前学長) |
| 4.内 容: | 「地方国立大学における発想の転換-教育・研究・運営について-」 |
我が国における大学人の役割は教育と研究であった。大学人は象牙の塔に閉じこもりこつこつと研究していれば自ずと道が拓けた。しかし現在は違う。教育・研究・社会貢献の三つが必要条件であり、その内容も大きく様変わりした。発想の転換を図り自己改革せずには大学人失格の烙印を押される羽目になる。 発想の転換を必要とする第一の課題は大学における教育の在り方である。基本的には情報化社会に対応したカリキュラムを構築しているかどうか?工学教育を例に取ると科学・技術の革命的進歩・発展に即した人間力を高めるカリキュラムを目指しているかどうかがまず問われる。具体的には日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定基準への対応も含めて、大学教育の製品としての学生の品質保証が可能な教育システムを構築しているかどうかだと思う。教育方法の観点からは教官の講義に対して講義を受けた学生による授業評価の重視など教官本位から学生本位に視点をおいているかである。 第二の課題、研究については、研究者にとって研究予算の獲得がなによりの必要条件である故、どの様にして予算を獲得するかが問題である。予算獲得には科研費のほかにもいろいろの方法があるが、特に強調したいのは企業との共同研究を重視することである。地方国立大学が存在している地域では、企業に対して大学の研究成果が役立つことが大学の社会貢献であり、起業家の育成・地域振興に貢献できる道となる。 第三の課題、大学運営ではいろいろな考え方・発想をもつ大学人のみからなる教授会の在り方に対する批判の結果、独立行政法人化・理事会なる新しい組織に権限が移行する。大学運営における現在の教授会の役割と問題点について述べる。 |