「安全性」「経済性」「環境負荷性」「メンテナンス性」「信頼性」など一つ一つの課題の重要性はよく認識されてきていますが、これを一つの製品、あるいは一つの運行システムにとりまとめる設計や運営となるといろいろな苦労があります。また驚くような工夫で克服したりしています。今回はこうした課題の中からとりまとめの代表的定量手法の一つである"確率論的リスク評価"に焦点を定めて企画しました。
今日、人工物の設計・製造・活用にからむ国際標準化が進みつつあり、そうした流れの中でリスクアセスメントを中核とするリスクマネジメント手法の利用範囲も徐々に広がりつつあります。確率論的リスク評価とは1975年に発行された原子炉安全研究報告書において提示され社会的注目を浴びたものであり、以来その手法の開発が続けられ、今日ではその中身も洗練されてきています。原子力発電所ばかりでなく、広くプロセス産業での応用も進みつつあります。そこで今回は「安全・快適なシステム構築研究フォーラム」幹事で、京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻の熊本博光教授を講師に迎え、基本事象の組織的な積み上げとしてシステムのリスクを評価する確率論的リスク評価とその必要性を、国際規格や安全目標などの観点からとりまとるとともに、評価の不確実性をも評価するために必要な、基本事象のベイズ推定について、また悪意によるシステム故障の例としての、情報セキュリティを、確率論的安全評価の観点からお話いただく予定です。熊本先生はリスクと安全に関する国際規格、確率論的リスク評価、信頼性工学の三分野を融合的体系的にとりまとめて解説した『モダン信頼性工学』(2005)の著者でもあり、学部学生や大学院生が基礎から信頼性工学を学べるような工夫もしていらっしゃいます。
この種のテーマに関心のある方々の参加を歓迎いたします。時には矛盾対立項をも含む幾つものサブシステムを一つの大きな"安全で快適なシステム"にまで組みたてていく手法の特徴を活かし、またその弱点をカバーしていくためには、同じような課題を抱えている方々の知恵を集め、また異なった視点から取組んでいる方々の経験等々に耳を傾けることを通じて、互いに新しいヒントを生み出す可能性もあります。質疑応答時間を少し多くとるように計画致しましたので、具体的な課題を抱えてのご参加を歓迎いたします。また事前のご質問も受け付けます。参加の皆様とご一緒に21世紀型にふさわしい「安全で快適なシステム構築」について、特に確率論的リスク評価の視点から考えていきたいと願っております。 |
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| 1.日 時: | 2008年12月18日(木) 13:00~17:00 |
| 2.場 所: | 京大会館 第103号会議室 〒606-8305 京都市左京区吉田河原町15-9【TEL:075-751-8311】 |
| 3.交 通: | 京都駅より市バスA2のりば(206系統)「京大正門前」下車徒歩約8分 京都駅より地下鉄烏丸線「丸太町」駅下車烏丸丸田町よりタクシーで5分 京阪鴨東線「丸太町駅」下車徒歩約10分 |