「安全性」「経済性」「環境負荷性」「メンテナンス性」「信頼性」など一つ一つの課題の重要性はよく認識されてきていますが、これを一つの製品、あるいは一つの運行システムにとりまとめる設計や運営となるといろいろな苦労があります。また驚くような工夫で克服したりしています。今回はこうした課題を、安全教育や技術者倫理の観点から考える機会として企画しました。
大学生は、一般には、心身ともに成人としての条件を備えています。しかし彼らは生れてからこのかた安全を保証される立場で育てられ、その点で大学生活はそれまでの学校生活の延長線上にあります。そのため学生に安全を図るための知識を一方的に与えても、またルール遵守の重要性を繰り返しても、特別に印象深い経験が伴わない限り、試験勉強用の知識以上にならないことも多く、大怪我は絶対に避けねばならないが、少しの怪我なら効果的な安全教育になるともいわれるほどです。企業の安全教育でも"いかに危険な行為であるかを実体験に近い形で被害の大きさを感じとらせる教育"は効果の高い研修方法の一つです。しかし現代及び今後の社会では技術面でもリスクマネジメントがその重要性を大きくしつつあると考えられており、ハザードやリスクを広く深く推理する力が求められるようになっています。その点では高等教育を受けたエンジニア教育として"その被害を実体験に近い形で経験させる教育"に留まることはできません。また一朝一夕に広く深くリスクを考え、安全を配慮できる人材を育てることも出来ませんし、安全を図る理念においても時代の理念、社会の実力[条件]との整合性も必要ですし、学校教育と企業内教育に一貫性も必要です。
その大事な初期教育のあり方の一つの工夫として、学部学生を対象に安全教育と技術者倫理を融合し、安全を保証する立場に変ることを気づかせ、考えさせ、実践させる活動を工夫していらっしゃる方を講師としてお迎えします。大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻の片倉啓雄准教授です。企業研究所でのご経験もあり、実践例を通じて標題のテーマについてのお話をお願いしております。
安全教育や実践的リスクマネジメント教育にご関心をお持ちの方はもちろんですが、時には矛盾対立項をも含む幾つものサブシステムを一つの大きな"安全で快適なシステム"にまで組みたてていく手法に関心をお持ちの方、そうした計画立案の責任の立場でご苦労されている方々の参加を歓迎いたします。参加の皆様とご一緒に21世紀型にふさわしい「安全で快適なシステム構築」について考えていきたいと願っております。 |
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| 1.日 時: | 2008年11月20日(木) 14:00~17:00 |
| 2.場 所: | (社)日本鉄鋼協会 第1会議室 〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-2 新倉ビル2階 TEL:03-5209-7013 FAX:03-3257-1110 |
| 3.交 通: | JR神田駅北口より徒歩5分、営団地下鉄銀座線神田駅4番出口より徒歩5分、 営団地下鉄丸の内線淡路町駅・都営地下鉄新宿線小川町駅A2出口より徒歩5分 |