| 1.日 時: | 2008年9月24日(水) 13:10~14:10(内 講演は40分程度) |
| 2.場 所: | 第156回秋季講演大会 第17会場※ ※ふぇらむ8月号で第8会場と記載されていますが、第17会場に訂正いたします。 (熊本大学 研究棟-II 2階 化学講義室) |
| 3.講 師: | 木原壯林教授(熊本大学教育学部) |
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4.内 容:「液液界面電気化学と溶媒抽出」 水溶液/有機溶液間に電位差を印加すると、両溶液の間をイオンや電子(電荷)が移動し、電流が流れる。その様子を電流―電位差曲線(電荷移動ボルタモグラム)として観測すれば、界面での電荷移動エネルギー、移動速度、吸着などの知見が得られる。また、ボルタモグラムに立脚して、電荷と溶媒、電荷と電荷、溶媒と溶媒の相互作用も議論できる。
一方、キレート抽出、イオン対抽出などの溶媒抽出においても、水溶液/有機溶液間を電荷が横切る。溶媒抽出は、抽出試薬との錯生成反応によって促進された目的イオンの界面移動が、対イオンや水素イオン(ときには電子)の界面移動と共役するとき実現する。
本講演では、(1)水溶液/有機溶液界面電荷移動ボルタンメトリーの概略を、溶媒抽出に関わる目的イオン、対イオンおよび水素イオンの界面移動ボルタモグラムを例にして解説する。また、(2)これらのイオン移動ボルタモグラムを表す理論式を組み合せれば、溶媒抽出分配比を、目的イオン、対イオン、水素イオンの標準界面移動自由エネルギー、目的イオンの錯生成定数、抽出試薬の酸解離定数、目的イオンと対イオンのイオン対生成定数などによって定量的に表現できることを明らかにし、(3)このことを、実測の分配比を参照して、実証する。
以上の他、水溶液/有機溶液界面に印加した電位差によって溶媒抽出を実現する"電解溶媒抽出法"を紹介するとともに、イオンの膜透過反応についても、水溶液/有機溶液界面電荷移動ボルタンメトリーの視点から、考察する。 |