近年の自動車を取り巻く環境は、従来からの課題である環境負荷低減、軽量化、燃費向上などに加え、電動化、安全性、自動運転、そしてカーボンニュートラルなどに代表される課題への対応も求められ、自動車を大変革させる必要があると言っても過言ではない。日本金属学会では、多くの材料を利用し日々進化している自動車技術に焦点を当て、その技術の革新を基盤から支える材料技術における最新の動向について、日本鉄鋼協会、自動車技術会と合同でシンポジウムを2018年度から企画してきた。本シンポジウムでは日本金属学会からの講演者に加え、自動車技術会および日本鉄鋼協会から自動車および鉄鋼メーカーの製造関係者ならびに材料研究者も迎えて最新の研究動向を講演していただき、自動車用材料技術の方向性を共有するとともに、講演大会参加者の研究における一助となることを目的とする。

日時

2023年9月20日（水）10:00～15:50

会場

富山大学 五福キャンパス 工学部総合教育研究棟 多目的ホール
（2023年秋期(第173回) 日本金属学会講演大会 A会場）

プログラム

座長　林　重成（10:00～12:05）

10:00～10:05

開会挨拶
東京大学 井上　純哉

10:05～10:35

鑑講演「カーボンニュートラル実現に向けたサステナブル材料の最新動向と期待」
日産自動車(株) 林 孝雄

10:35～11:05

基調講演「ライフサイクル視点から見た低炭素技術の光と影」
東北大学 松八重 一代

11:05～11:35

基調講演「パワートレイン用窒化用鋼・窒化技術の開発」
日本製鉄(株) 祐谷 将人

11:35～12:05

基調講演「自動車軽量化に貢献する超高強度鋼板と適用技術」
JFEスチール(株)　新宮　豊久

座長　井上　純哉（13:05～15:50）

13:05～13:35

基調講演「環境に配慮したクルマづくりに向けた材料技術への期待」
(株)SUBARU 飯塚 隆

13:35～14:05

基調講演「ミルフィーユ構造の材料科学の概要」
東京大学 阿部 英司

14:05～14:35

基調講演「長周期積層構造型マグネシウム合金のキンク形成を伴った特異な塑性変形挙動」
東京工業大学 藤居 俊之

14:45～15:15

基調講演「LCAを考慮した自動車部品の材料選択と軽量化設計について」
(株)神戸製鋼所 内藤 純也

15:15～15:45

基調講演「次世代モビリティに向けた複合材料パーツの開発」
帝人(株) 北野 一朗

15:45～15:50

閉会挨拶
北海道大学 林 重成