高温プロセス部会「鋳造凝固における欠陥のマルチスケール解析」研究会
「凝固組織、偏析、鋳造欠陥のマルチスケール解析」シンポジウム開催案内

鉄鋼材料の各種鋳造プロセスで生じる中心偏析、V偏析、チャンネル偏析などのマクロ偏析、ひけ巣、割れなどは材料品質を低下させる。マクロ偏析は、デンドライト樹間に濃縮した液相がマクロ的な流動で生じる。また、割れは、相変態や熱収縮などが原因と考えられ、いずれもミクロスケールで生じた現象が、マクロスケールの欠陥として現れるマルチスケール・マルチフィジックス現象である。
「鋳造凝固における欠陥のマルチスケール解析」研究会では、その場観察、モデル実験、シミュレーション解析を駆使し、実験による凝固組織のマルチスケール解析、マルチスケール・マルチフィジックスシミュレーション、実用鋼シミュレーションに必要となる凝固パラメータの整備を行い、これらを融合し、偏析現象へのミクロ組織の影響や物理現象の影響を明らかにすることを目的としている。本シンポジウムでは、本研究会での途中成果を報告するとともに、鋳造プロセスにおける偏析、欠陥などを低減に向けた取り組みについて議論をしたい。

1.日時:
2023年9月21日(木)13:00~16:25
2.会場:
富山大学 五福キャンパス 経済学部1階101講義室(第186回秋季講演大会 会場1)
〒930-8555 富山市五福3190番地
富山地方鉄道(路面電車)「大学前」駅下車徒歩5分
3.プログラム:
13:00~13:05
開会挨拶
及川勝成(東北大)
13:05~13:25
「Fe-Si-C系、Fe-P-C系計算状態図」
〇及川勝成(東北大)
13:25~13:45
「格子ボルツマン法に基づくマクロ偏析モデルを用いた連鋳鋳片のマクロ偏析シミュレーション」
〇棗千修、黒田悠斗、佐々木心人(秋田大)、大野宗一(北大)
13:45~14:05
「Multi-phase-field格子ボルツマン法による固液共存体へのせん断力作用方法の検討」
〇高木知弘、山中波人、早瀬新明、坂根慎治(京工繊大)
14:05~14:25
「データ同化に基づいた溶鋼流動に関わる物性値の推定」
〇大野宗一、森口和人(北大)
14:25~14:45
「大規模粗視化分子動力学による凝固解析」
〇澁田 靖(東大)
14:45~15:00
休憩
15:00~15:20
「時間分解CTを用いたバルクの固液共存体の変形組織の解析」
〇鳴海大翔、沼田泰佑、庄司雄大、勝部涼司、安田秀幸(京大)
15:20~15:40
「蛍光顕微鏡を用いたサクシノニトリル系溶液の凝固過程におけるミクロ偏析イメージング」
〇川西咲子(京大)塚原優希、寺島慎吾、柴田浩幸(東北大)
15:40~16:00
「電磁場を利用したマクロ偏析制御」
〇岩井一彦、藤村知澄、長谷川哲也(北大)
16:00~16:20
「水モデルによる佐藤鋳型内の対流の観察」
〇宮原広郁、森下浩平(九大)
16:20~16:25
閉会挨拶

4.参加費:無料

5.申込方法:
完全事前登録制です。

1) 講演大会にも参加される方
(講演大会概要集「材料とプロセス」を年間予約された方、あるいは前期または後期(当日)申込をされる方)
→シンポジウムへの参加登録手続きは不要です。

2) シンポジウムのみに参加される方
併催イベント参加申込ページ「5. 併催イベント*のみ参加申込み」より参加登録を行って下さい。
参加登録の受付期間は、2023年8月25日(金)~9月22日(金)14:00までです。

問い合わせ先:
東北大学 大学院工学研究科 金属フロンティア工学専攻 及川勝成
E-Mail:k-oikawa@material.tohoku.ac.jp