協会概要

会長メッセージ

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会長就任にあたって

古原 忠

東北大学 金属材料研究所長 教授

この度、第56代日本鉄鋼協会会長に選任されました古原忠です。鉄鋼研究に長年携わる者として大変な名誉であるとともに、その職責の重大さを強く感じています。

1915年に設立された本会は、100年以上にわたり、我が国および世界の鉄鋼研究・技術ならびに関連分野の発展、さらには人材の育成について大きく貢献してまいりました。私自身、学生時代から現在まで、講演大会や研究会での発表や討論、技術講座やセミナー活動への参加を通じて、多くの先生方、諸先輩、若手の方々と交流することで多くを学ばせていただきました。「実学に立脚した学問の道場」である本会の諸活動で鍛えていただいたことに深く感謝するとともに、会長として、微力ではありますが会員の皆様方とともに伝統ある本会の発展に尽力して参りたいと存じます。

日本の鉄鋼業は、社会基盤を支える最も重要な基幹産業分野として我が国の経済発展と国際競争力を支えてきました。しかし、昨今の中国・インドを中心とした諸外国の鉄鋼生産技術の著しい向上、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなど国際社会環境の急激な変化、気候変動や頻発する大規模災害に対応できるレジリエントな社会システム構築の必要性など、多くの重要課題を抱えています。鉄鋼業においても革新的な技術発展が今後不可欠であり、それを支える学術基盤の飛躍的進展が望まれます。このような背景の下、本会が果たすべき使命は大きいと思っております。鉄鋼の学術・技術のさらなる活性化には、学会部門と生産技術部門の連携の強化が不可欠です。学術部会が担う自由な研究活動とシーズ発掘、技術部会・技術検討部会によるニーズ発掘が両輪となり、各種研究助成を通じた学術・技術の育成を継続するとともに、両部門の有機的連携によるシーズ・ニーズの融合を一層進めてまいります。さらに、オールジャパンの研究力を結集する大型プロジェクト提案も目指していきたいと思います。

本会の活動は、現在のコロナ渦にも関わらず、オンライン講演大会での発表や議論、論文誌などでの質の高い情報発信が引き続き展開されています。欧文誌「ISIJ International」は、鉄鋼分野に特化した世界トップレベルの研究論文が掲載され、国際的に高いプレゼンスを維持しています。和文誌「鉄と鋼」では、一般の学術論文はもちろんのこと、会報「ふぇらむ」とともに解説記事の充実など分野新興・人材育成に向けた努力も継続されています。両論文誌ともに特集号企画も活発に行われ、鉄鋼分野の最新の研究動向が得られる場として世界的に高い評価を得ていると考えています。商業出版社が運用する膨大なデータベースでの論文誌のグルーピングが飛躍的に進んだ現在において、鉄鋼協会の論文誌は一流の専門家による査読を経た高水準と完全オープンアクセス制度の両方を備えた貴重な学術誌であると認識し、その発展へ向けた企画・検討を今後も行ってまいります。

次世代の鉄鋼研究者・技術者の育成も本会が果たすべき重要な使命の一つです。本会が直面する課題として若手の鉄鋼研究者・技術者の減少がありますが、本会が行っている学生を含むアカデミアの若手から企業の若手・中堅までカバーする教育プログラムは、現在の鉄鋼業を支える強固な礎を築いてきました。今後急速に変化する社会要請に対応できる研究者・技術者の輩出がますます求められますが、鉄鋼業は資源・素材製造・環境問題まで包含した総合工学分野における格好の道場です。本会は、他の学協会・業界団体とも連携しながら、長期的視点に立った課題の解決を担う人材育成に対応するべく幅広い世代の啓蒙・教育活動の充実を図ってまいります。

以上に述べたように、激動する社会変化に対応すべく日本鉄鋼協会の活動を推進してまいりたいと存じますが、そのためには会員各位のご協力が不可欠です。まずは、ウィズコロナさらにはポストコロナ時代での活動の正常化が急務と考えておりますが、皆様の多大なるご支援・ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

活動内容

概要

本会は個人会員約8,000人、維持会員(企業・団体)約170から成る学会です。大正4年の設立以来、(1)学術と技術の結合、(2)鉄鋼企業の結合、(3)産官学の結合、(4)鉄鋼と他分野の結合、(5)国内と海外の結合を柱として、鉄鋼および周辺領域に関する学協会活動を行ってきました。創立80周年を機に平成7年4月リストラを行い、新組織となりました。新組織は個人活動をベースとする学会機能と、維持会員会社社員の活動をベースとする業界の技術会的機能の両面を合わせ持っていることが特徴といえます。組織は総合企画、学会部門、生産技術部門と3つに分かれ、それぞれの主な活動は以下のとおりです。

(1)総合企画

「総合企画」は、協会全般に関わる重要事項の企画や、学会部門と生産技術部門の融合調整等、協会活動の総合的推進をはかっています。助成および表彰事業により、鉄鋼に関する学術・技術の奨励を行い、会員へ種々の情報発信を行う「会報」発行、また会員増強をはかるため、会員サービスの一層の向上に努めています。育成委員会では、ものづくりの視点で小・中・高校生を対象に、また専門的実学教育の視点で大学、企業技術者、研究者を対象に一貫した人材の育成を図る諸企画を実施し、さらに、鉄鋼科学技術の発展のための教育、育成活動の企画、推進を行っています。国際交流活動は、鉄鋼および境界領域に関する国際的な学術技術の交流と友好を図ることによって、我が国鉄鋼の学術技術の発展に寄与することを目的として、積極的展開を推進しています。地域に密着した7支部による活動の支援も積極的に行っています。

(2)学会部門(学会機能)

学会部門は、会員相互のGive and TakeとVolunteer精神に基づく活動に基盤を置き、鉄鋼に関連する学術・技術の情報発信、研究成果発表、研究活動および研究交流等を通じ、学術・技術の発展を目指しています。このため各種委員会・部会を置いて、会員の期待・要望に応える体制をとっています。具体的には、会員の研究成果の公表を行う「論文誌」発行のための委員会、「講演大会」を開催するための協議会、研究および研究交流活動を実行する委員会などです。また、学会部門の中核をなす学術部会は、多様化・深化する学術・技術の種々の分野に迅速かつ柔軟に対応するための諸活動を行っています。

学会部門組織図(PDF)

(3)生産技術部門

生産技術部門では、維持会員相互および産学官の密接な連携のもとに、技術部会の技術交流、技術検討会活動、更には分野横断的技術検討部会活動等を通じて、実効のあがる技術創出活動を行っています。

日本鉄鋼協会 組織図(PDF)

会員種類と会員数

会員の種類

名称 資格 年会費(円) 入会金(円) 会員数(名)
('22年3月)
名誉会員(個人) わが国の鉄鋼業に関し、功績名望ある方のうちから推挙される。 ★80
賛助会員(個人) 多額の寄付をした方、またはとくに本会に対し功労のあった方のうちから推挙される。 26
維持会員(法人) 日本国内にある法人、団体。会費額は維持会員規程に基づく。 ☆5口以上 167
正会員(個人) 日本国内に在住する方。 9,800 900 6,762
準会員(個人)

日本国内に在住し、正会員に準ずる方。最長10年まで。以下の項目を除き、正会員と同等です。

  1. 1.代議員選挙権
  2. 2.代議員候補者
  3. 3.研究費・助成金の受給資格
  4. 4.表彰の被推薦資格
  5. 5.一部のセミナー等の参加資格
4,900 576
学生会員(個人) 日本国内に在住する学生の方。 3,000 330
外国会員 外国在住の方。 9,800 900 201
7,975

☆一口の金額は11,000円(消費税等込)
★うち外国在住名誉会員31名

国別外国会員数 (外国在住名誉会員を含む) ('22年5月)
Number of Foreign Members by Country (including Honorary Members) 合計数:231

ASIA 166
CHINA 22
INDIA 2
INDONESIA 2
KOREA 38
TAIWAN 5
THAILAND 96
MALAYSIA 1
AMERICA 20
ARGENTINA 1
BRAZIL 1
CANADA 6
CHILE 1
U.S.A. 11
OCEANIA 10
AUSTRALIA 10
EUROPE 35
AUSTRIA 1
BELGIUM 4
FINLAND 1
FRANCE 1
GERMANY 11
ITALY 1
PORTUGAL 1
SLOVAK REPUBLIC 1
SLOVENIA 1
SPAIN 1
SWEDEN 7
SWITZERLAND 1
THE NETHERLANDS 3
U.K. 1

会員数の推移

名誉会員 賛助会員 維持会員 正会員 準会員 学生会員 外国会員 合 計
2000年 2月 75 38 203 8,453 171 357 443 9,740
2001年 2月 79 37 204 8,078 171 364 450 9,383
2002年 2月 80 36 193 7,860 238 359 448 9,214
2003年 2月 81 35 184 7,864 263 367 460 9,254
2004年 2月 85 35 179 7,619 227 311 444 8,900
2005年 2月 85 37 178 8,161 242 293 480 9,476
2006年 2月 86 36 178 8,070 267 369 473 9,479
2007年 2月 86 35 180 8,064 279 348 608 9,600
2008年 2月 86 36 187 8,077 245 381 615 9,627
2009年 2月 88 37 187 8,052 276 450 503 9,593
2010年 2月 87 38 185 7,959 281 433 507 9,490
2011年 2月 88 38 181 7,918 254 453 512 9,444
2012年 2月 87 39 181 7,867 221 429 432 9,256
2013年 2月 86 38 174 7,799 227 415 435 9,174
2014年 2月 87 36 161 7,834 164 400 406 9,088
2015年 2月 89 33 166 7,792 122 361 403 8,966
2016年 2月 88 33 169 7,689 119 402 389 8,889
2017年 2月 80 31 176 7,469 241 368 372 8,737
2018年 2月 80 30 175 7,435 492 373 365 8,950
2019年 2月 76 27 176 7,418 558 406 379 9,040
2020年 2月 75 27 174 7,299 669 386 369 8,999
2021年 2月 76 26 171 6,827 575 294 244 8,213
2022年 2月 76 26 170 6,757 576 293 201 8,099
2022年 3月 80 26 167 6,762 576 330 201 8,142
2022年 4月 79 26 167 6,812 596 329 199 8,208
2022年 5月 79 26 167 6,840 628 330 200 8,270

事務局(本部・支部)

〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町 3-2-10 鉄鋼会館5階
TEL.03-3669-5931 FAX.03-3669-5934

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本部事務局(2022.6月現在)
総務グループ admion@isij.or.jp
会員グループ members@isij.or.jp
経理グループ finance@isij.or.jp
システムグループ system@isij.or.jp
国際グループ international_affairs@isij.or.jp
編集グループ editol@isij.or.jp
編集グループ(刊行物) publid@isij.or.jp
育成グループ educact@isij.or.jp
学術企画グループ academic@isij.or.jp
技術企画グループ technica@isij.or.jp
支部
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中国四国支部
九州支部
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創立100周年記念事業

日本鉄鋼協会は大正4年(1915年)に設立されてから、平成27年(2015年)2月6日に創立100周年を迎えました。100周年記念事業は以下のとおりです。

  1. 創立100周年記念式典(H27年2月3日(火) 経団連会館)
    → 開催の様子はこちら(安倍総理の挨拶の動画リンクがあります(政府インターネットテレビ))
    1. 創立100周年記念式典
      日時:平成27年(2015年)2月3日(火) 14:00~17:00(13:00~受付)
      場所:経団連会館 国際会議場(東京都千代田区大手町1-3-2)
      内容:特別表彰(俵賞、製鉄功労賞)、記念講演、等
    2. 祝賀パーティー
      日時:平成27年(2015年)2月3日(火) 17:30~19:30(会費制)
      場所:経団連会館 経団連ホール
  2. 「鉄と鋼」第100巻記念特集号の発行(H26年1~12月)
  3. 「第5版鉄鋼便覧」の発行(H26年8月31日)
  4. 「日本鉄鋼協会100年史」の発行(H27年2月3日) 正誤表
  5. 「鉄鋼材料と合金元素改訂版」の発行(H27年秋頃発行予定)
  6. 「遥かなる和鉄」(「鉄の技術と歴史」研究フォーラム活動成果)の発行(H27年2月3日)
  7. 国際会議「アジアスチール2015」の開催(H27年10月5~9日 パシフィコ横浜)
  8. 協会の情報システムの改善(H25~H29年度(順次実施))