2023年秋季(第186回)

第186回討論会テーマ

討論会の原稿枚数は、A4判4枚以内で作成願います。
ここにおける提案者は、講演大会において当該セッションの座長および副座長に指名されますので、ご了承ください。

1. 高温プロセス分野
「若手研究者の製鉄プロセスへの挑戦」
提案者:小西宏和(阪大)、村上太一(東北大)
製鉄プロセスにおいてカーボンニュートラル、自然エネルギーの積極的利用、資源リサイクルといった持続可能な開発目標(SDGs)を意識した新しいプロセスの開発が期待されている。一方、既存のプロセスもカーボンニュートラルの実現や省エネルギー化のためには、原料・燃料などで利用されている資源、あるいはプロセス全体を大幅に改善する必要がある。そこで、製鉄プロセスを取り扱っている大学・企業の研究者・技術者を対象に当分野で今後の活躍が期待されている若手研究者を招き、研究を紹介してもらうとともに今後の展望を語る。
2. 計測・制御・システム工学分野
「エリアセンシングによる製鉄所設備診断 その2」
提案者:石井抱(広島大)、伊藤友彦(JFE)
多様かつ広い範囲に及ぶ製鉄所の基盤インフラ設備の異常監視を適切に行うために、 画像をベースとしたエリアセンシングの期待は大きい。本討論会では、昨年度が最終年度となったII型研究会「エリアセンシングによる製鉄所設備診断」の研究成果についてまとめ、報告する。
3. 創形創質工学分野
「圧延中の被圧延材界面での現象と欠陥」
提案者:瀬川明夫(金沢工大)、小森和武(大同大)
圧延中のロールと被加工材の接触界面で生じる現象は、最終製品に与える影響が大きく、材料、圧延条件、トライボロジー、酸化スケールの影響など、検討すべき内容は多岐にわたる。本討論会では、被加工材界面での現象を実験的、数値解析的に捉えるとともに、表面欠陥の発生要因の探索と防止を含めた内容について討論する。
4. 創形創質工学分野
「鋼管とエネルギー分野の技術動向」
提案者:水村正昭 (呉高専)、岡本辰憲(日本製鉄)
鋼管は石油精製・プラント・発電所などのエネルギー分野において幅広く使用されている。近年、その使用用途はますます高度化しており、今後もエネルギー産業向けの鋼管需要は高まっていくと考えられる。エネルギー産業と鋼管の関係について討論を行い、今後の技術動向を探る。
5. 材料の組織と特性分野
「構造材料の生物劣化の究明 ~診断と解析~Ⅳ」
提案者:宮野泰征(秋田大)、若井暁(JMSTEC)
金属表面のバイオフィルム形成挙動および腐食・劣化挙動の可視化に関する新研究手法提案、腐食誘導に関与する微生物群および代謝物質等に関わる新知見の集積、微生物腐食の発生機構解明や対策・抑止技術開発などに関する領域は、材料研究の重要な研究課題を内包するテーマと考えられる。本討論会では、上記研究課題について材料学的、微生物学、環境化学などの各方面からのアプローチについて紹介頂き、討論を行う。
6. 材料の組織と特性
「溶融めっきプロセスによる皮膜構造制御に向けて」
提案者:高田尚記(名大)、上田光敏(東工大)、竹林浩史(日鉄)、石井康太郎(日鉄)、木庭正貴(JFE)、大友亮介(神鋼)
近年、合金化溶融亜鉛めっき(GA)や溶融亜鉛めっき(GI)は高強度鋼に適応されつつあり、複雑形状に加工するため、冷間加工だけでなく熱間加工プロセスも適用されており、溶融めっき皮膜に要求される機能も多様化している。本討論会では、溶融亜鉛及びアルミニウムめっきプロセスに伴う化学反応やそれに伴うめっき皮膜構造の形成機構、まためっき皮膜の多様な機能性に関する最新の知見を共有する。本年10月にSeoulで開催される溶融亜鉛及び亜鉛合金めっきに関する国際会議GALVATECH 2023での成果発信を見据え、種々の機能性を支配する溶融めっき構造因子の理解を目指し、個々の研究成果を討論する。