評価・分析・解析部会
鉄鋼分析における誤差因子の検討:ブラックボックス化した分析装置の功罪
■ | 活動目的・概要 鉄鋼分析におけるサンプリング量や試料形状を含めた試料調製、X 線の偏光性など光学系の影響、配管やめっき鋼板の分析で想定される高温試料測定、遠隔分析の際の装置間の信号伝達処理など、種々の測定環境から生じる誤差因子と分析精度の関係性の観点から、 鉄鋼分析におけるデジタル化の功罪について議論する。また、製造品の確認検査や橋梁などの構造物中の鋼材応力測定など、その場計測が必要とされる分析には、持ち運び可能な小型分析装置が用いられる。それら小型装置の例として、高感度分析が可能な偏光光学系蛍光 X 線分析装置や全反射蛍光 X 線分析装置を取り上げ、迅速・簡便・高精度な鉄鋼分析への実用化に向けた討論を行う。 また、これらの装置について、さらなる小型化を目指し、3Dプリンタによる造形の可能性を探る。 |
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■ | 運営組織(2020年4月1日現在)
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■ | フォーラム活動予定(2019年度) 上・下半期にそれぞれ1回(7月、12月予定)、研究発表会を行う。初年度では主に蛍光X線を用いた分析事例についての研究発表会を行った。本年度はより具体的な測定事例(トランプエレメントなど鋼材中添加元素の分析や橋梁などのインフラその場測定のための小型応力測定装置に関する内容)を基に、分析誤差となり得る要因について議論する。引き続き、鉄鋼メーカーや分析機器メーカーをはじめとする企業の方の参加を積極的に呼びかけ、鉄鋼分析への実用化に関する議論の促進を図る。 |