計測・制御・システム工学部会 鉄鋼業における持続可能な価値創造を実現するシステム技術
~鉄鋼操業の靱性を強化するための新技術~
公開フォーラム「マルチエージェント技術の最新動向」開催案内

 日本鉄鋼協会 計測・制御・システム工学部会 システムフォーラムでは、2025年度公開フォーラム「マルチエージェントシステムの最新動向」を下記の要領で開催いたします。

趣旨: 本フォーラムでは「鉄鋼業における持続可能な価値創造を実現するシステム技術」をテーマに、研究・調査活動を推進しています。鉄鋼業は今後、国際社会情勢の混迷拡大、エネルギー・資源価格変動、カーボンニュートラルへの対応など、高度順応的かつ複数主体の相互作用を考慮した意思決定が求められます。そこで本公開フォーラムでは、マルチエージェント枠組みにおけるゲーム理論・制御・大規模シミュレーションに着目し、この分野の専門家の方々から最新の知見を伺う機会を設けました。鉄鋼業の未来を支えるシステム技術について、理論と応用面の両面から議論します。多数の皆さまのご参加をお待ちしております。
日時: 2026年1月29日(木)13:00~16:50(受付 12:40~)
会場: 鉄鋼会館会議室 8階803+804号室
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町3-2-10
参加費: 2,000円(税込み)

※当日、受付にて現金での支払いをお願いいたします。
釣銭のないようにご準備ください。領収書を発行いたします。

申込み方法:

勤務先、所属、連絡先、会員区分をご記入の上、E-mail にてお申込み下さい。

申込期限: 2026年1月16日(金)
主催: (一社)日本鉄鋼協会 計測・制御・システム工学部会 システムフォーラム

プログラム:

13:00-13:10 システムフォーラム座長 ご挨拶
摂南大学 理工学部 教授・副学長 諏訪晴彦
13:10-14:10 「協働のメカニズム:マルチエージェントシステムとしての生産システムの研究」
青山学院大学 理工学部 教授 水山元

概要:生産や物流、サービス提供のシステム(広い意味での生産システム)は、自律性を持つ複数主体が協働して価値を生産する、ある種のマルチエージェントシステム(MAS)と見なすことができる。各主体の挙動を外部から定めることは難しいため、その分析・設計には、ゲーム理論やメカニズムデザインの考え方が役に立つ。本講演では、これらの理論を応用した、広義の生産システムに関する最近の研究事例を紹介し、今後の展望を述べる。

14:10-15:10 「マルチエージェントシステムの制御」
京都大学 大学院情報学研究科 教授 東俊一

概要:本講演では、システム制御分野におけるマルチエージェントシステムの研究について紹介する。前半では、本分野におけるマルチエージェントシステムの位置付けや基本的な問題設定について紹介する。後半では、制御するにあたり基本な問題である、センサとアクチュエータの配置問題(センサやアクチュエータをどこに配置するか)に関する講演者の研究について紹介する。

15:10-15:30 休憩
15:30-16:30 「エージェント・ベース・リアルスケール社会シミュレーションのための人口合成手法」
大阪大学 大学院情報科学研究科 教授 村田忠彦

概要:実社会のための社会シミュレーションを実現するには、地域に住む居住者の家族構成や勤務地などのデータが必要となる。本講演では、日本全国の家族構成の情報をもつ合成人口データの合成手法について解説する。また、合成人口データを用いたエージェントシミュレーションの事例として、投票シミュレーションやCOVID-19感染シミュレーションなどを示し、実地域を対象としたマルチエージェントの社会シミュレーションの最新事例を紹介する。。

16:30-16:50 総合討論
申込・お問合わせ

日本製鉄(株) 技術開発本部 インテリジェントアルゴリズム研究センター 森純一
Tel: 070-3393-1419
E-mail:mori.nn4.junichi@jp.nipponsteel.com