日本鉄鋼協会と日本金属学会との連携強化の推進について (2006/05/20)

会員各位
2006年5月20日
社団法人 日本鉄鋼協会
会長 浅井 滋生

日本鉄鋼協会と日本金属学会は、両会の相互の連携をより一層強化することを目標にして、2005年9月に、両会共同で連携強化協議会準備会(リーダー:日野光兀副会長(鉄鋼協会側)、森永正彦副会長(金属学会側))を発足させた。準備会は精力的に検討を行い、2006年2月に連携強化すべき事業および推進体制等について提言を行った。その概要は下記の通りで、それぞれの学協会の理事会で正式に承認された。この内容は、2006年度の執行部に引継がれ、4月1日にて正式に発足する「金属材料系学協会連携協議会」を共通の場として協力して連携活動の実行がなされる予定である。なお、将来的には両学協会に加え、他の材料系学協会の参画を呼び掛けていく方針が付されている。会員各位のご理解と積極的なご支援をお願いする。

連携強化協議会準備会における検討結果の概要
検討期間:平成17年9月22日~平成18年2月13日

目 的:

金属材料系学協会が連携し、金属材料分野の研究活動の活性化およびプレゼンスの向上を図る。その際「人材」「社会貢献」「国際対応」「会員」の4つの視点が重要である。この目的に適う連携事業およびこれを推進する組織について準備会で検討する。

準備会における検討指針:

(1)両会が連携できる事業をリストアップし、早急に推進すべき事業を提案する。
(2)連携強化のあり方(組織)を提案する。

検討結果:

1)連携事業の抽出
(1) 両会が連携運営できる事業のリストアップと連携実現に向けた具体的検討を行い、両会が早急に推進すべき事業として、
1) 講演大会(相互聴講強化、共同セッションの充実ほか)
2) 講習会・セミナー・シンポジウム・記念講演(共通関心企画の共同開催ほか)
3) 国際会議(共同開催ほか)
4) 技術者育成事業(技術者育成に向けての講師派遣ほか)
5) 共同出版(入門書、教科書などの共同出版ほか)
6) 材料戦略委員会・科研費委員会・金属連合協議会
7) 事務局交流(事務局運営に関する情報交換ほか)
などの7事業を合意した。
 
(2) 日本金属学会から「金属材料系連合講演会」および「若手研究者の育成・支援プログラム」の早期推進に関する提案があった。
 

2)連携事業推進の組織

(1) 平成18年4月1日付で、「金属材料系学協会連携協議会」を発足させる。また、個別課題への対応のため必要に応じて、委員会あるいは部会を設置することとする。
(2) メンバーは当面日本鉄鋼協会と日本金属学会とするが、更に他の金属材料系学協会の加入を勧誘することとする。
(3) 同協議会の会長および事務局は1年毎の輪番制とすることとする。