2025年秋季(第190回)
第190回国際セッションテーマ
国際セッション開設の目的、講演申込方法、各セッションの案内等をご確認の上、ふるってご参加ください。
- 1.国際セッションの目的
- 急速に進展する学術分野の国際化に対応するためには、学術論文誌のみならず、米国のMRSやTMSのように通常の講演大会に諸外国の研究者にも参加してもらい、研究成果を世界に向けて発信することが望まれます。今後の国際化の展開において、近隣諸国の研究者への情報発信源として日本鉄鋼協会を位置づけるための企画のひとつとして、講演大会協議会では英語を公用語とする国際セッションを計画しました。その目的を以下に列記します。
- ミニ国際会議としてタイムリーなテーマで国際間交流ができる場を提供します。
- 大学院学生や若手企業研究者が今後の国際化に対応しやすいように研究成果を発表する練習の場を提供します。
できれば、海外の著名な研究者を招待して教育効果を上げます。 - 日本国内滞在中の留学生や研究者が気楽に英語で発表できる場を提供し、帰国後も日本鉄鋼協会を通じた研究活動を展開してもらいます。
- 若手研究者が本格的な国際会議を企画実施する練習として気軽に活用してもらいます。
なお、講演大会発表原稿とは別に、ISIJ Internationalへの投稿をお誘いしています。著者は「ISIJ International投稿規程」を必ずご参照下さい。 論文原稿は10ページ以内、ISIJ International掲載において審査が行われます。
- 2.セッションの案内
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セッションA:材料の組織と特性分野
“Exploring the frontiers of next-generation microbiologically influenced corrosion research”
(次世代微生物腐食研究の最前線を探る)提案者:宮野泰征(秋田大)
構造材料の微生物腐食に関する研究は、近年、微生物解析技術の進展により新たな段階に入りつつある。これにより、材料組織・特性と腐食挙動、それらに関わる微生物動態との相関を明らかにすることが可能になってきた。微生物腐食の複雑な現象を多面的に捉えるためには、材料学と微生物学の連携が不可欠である。本セッションでは、両分野にまたがる最新の知見をもとに、構造材料の微生物腐食に対する材料学的アプローチの展開と、研究シーズの可能性について多角的に議論する。