2025年秋季(第190回)

第190回予告セッションテーマ

ここにおける提案者は、講演大会において当該セッションの座長および副座長に指名されますので、ご了承ください。

1. 高温プロセス分野
「製銑技術者若手セッション」(申込コード:1900)
提案者:藤田和樹(日本製鉄)
高炉、焼結など製銑工程における製造技術、研究成果について若手技術者が忌憚なく発表、討議できる場を設け、若手技術者のレベル向上ならびに技術交流を図る。
2. 高温プロセス分野
「コークス技術者若手セッション」(申込コード:1910)
提案者:菅野有博(日本製鉄)
コークス分野の企業および研究の若手技術者の技術交流と研鑚を目的として若手技術者によるコークス製造技術、研究成果のトピックスの報告を行う。
3. 高温プロセス分野
「ノーベルプロセッシングフォーラム研究紹介」(申込コード:1920)
提案者:樫村京一郎(中部大)
鉄鋼の分野にとどまらず、様々な分野との協調によって到達できる新たな学問領域・プロセス技術を検討し、新たな産業構造の枠組みまでをも提案するノーベルプロセッシングフォーラムの活動をそれぞれの研究Grの最新の活動を中心に紹介する。
4. 高温プロセス分野
「材料の高温物性および熱力学研究のフロンティア」(申込コード:1930)
提案者:墨田岳大(九大)、安達正芳(東北大)
鉄鋼・精錬プロセスをはじめとする高温材料プロセスにおいて、金属、酸化物、ガラス、融体の熱物性や熱力学の理解は、技術ブレークスルー実現への礎となる。本セッションでは、近年進展を遂げている計算科学や分析技術、実験技術等によって得られた結果を組み合わせ、材料高温物性および熱力学研究のフロンティアを開拓する。
5. 高温プロセス分野
「カーボンニュートラルに向けた精錬プロセス」(申込コード:1940)
提案者:鷲見芳紀(大同)、長谷川将克(京大)
カーボンニュートラル社会実現に向けて、鉄鋼業では高炉での水素還元技術の発展や低品位鉄鉱石の直接水素還元技術の開発などが現在行われている。水素還元やスクラップ・直接還元鉄の利用によりCO2発生量を削減する場合にも、製鋼プロセスでの精錬負荷を減少させるためには、プロセス実現性の予備調査に加え、精錬反応の熱力学的および速度論的な解析、スラグの新たな設計指針や有効利用法、カーボンニュートラルな炭素源からの浸炭などについて充分な検討が必要になると考えられる。
本セッションでは、新鉄源の精錬プロセスに関わる研究や技術に関して、基礎から実操業に関わる内容までを広く募集する。
6. 高温プロセス分野
「多面的アプローチによる凝固現象の定量化V」(申込コード:1950)
提案者:大野宗一(北大)、鈴木茂(JSW)、斧田博之(神鋼)
鋳造・凝固プロセスにおける凝固組織および鋳造欠陥の形成には、流動、伝熱、溶質拡散、キャピラリー効果など、時空スケールが異なる複数の現象が織り成すマルチスケール・マルチフィジックスの非平衡・非線形ダイナミックスが関与する。その理解と制御には、それぞれのスケールと物理に応じた実験科学、理論科学、計算科学、そしてデータ科学のアプローチの発展と活用、そしてそれらの連携が必須である。本予告セッションでは、「ミクロ・マクロ分析」、「その場観察・計測」、「計算状態図」、「モデリング・シミュレーション」、「データ科学・機械学習」などを用いた凝固に関わる最新の研究について議論し、本分野のさらなる発展の方向性を探りたい。
7. サステナブルシステム分野
「鉄鋼カーボンニュートラルに向けたグリーンテクノロジーの最前線」(申込コード:8600)
提案者:沖中憲之(北大)、能村貴宏(北大)
鉄鋼業におけるカーボンニュートラル実現に向けて、廃熱回収をはじめとする省エネルギー技術、変動性再生可能エネルギー安定利用技術、グリーン燃料の利用技術、CCUS技術、および廃棄物利活用技術の導入促進が求められる。本セッションでは、鉄鋼業のカーボンニュートラルに寄与するグリーンテクノロジー全般に関する研究発表を募集し、様々な視点からカーボンニュートラルの実現に向けた具体的な方策について議論する。
8. 創形創質工学分野
「溶接部の信頼性評価-7」(申込コード:5940)
提案者:寺崎秀紀(熊本大)
溶接熱源、材料の溶接性および、ひずみ状態の変化を各論とすることなく、包括的に議論する場、また総論として整理する場を提供している。溶接・接合部の信頼性を学問で担保するフォーラムの理念にご賛同いただける方は是非ご講演いただきたい。
9. 創形創質工学分野
「快削化のための制御技術-17」(申込コード:5950)
提案者:岡田将人(福井大)
鉄鋼材料の快削性を引き出す為の被削材の組織制御における基礎検討や、最新の加工技術も踏まえた課題について議論する。
10. 創形創質工学分野
「閉断面性が生み出す管材のための2次成形技術」(申込コード:5960)
提案者:吉村英徳(香川大)、水村正昭(呉工業高専)
管材は閉断面であるが故に、2次成形においては様々な困難さが伴う。特に、1次加工によって生じる管素材の特性の不均一性や肉厚/直径比に伴う圧潰のしやすさなどは加工を複雑化させる要因である。またその回避のため、管内外面を金型が拘束する範囲も多く、成形中の変形挙動も捉えにくい。解析や実験による解決最新技術についての講演を募集する。
11. 創形創質工学分野
「塑性加工におけるモデリングと諸現象の解明」(申込コード:5970)
提案者:早川邦夫(静岡大)、湯川伸樹(名大)
塑性加工においては、材料の弾塑性変形を始め、摩擦、熱移動、組織変化、破壊など、様々な物理現象が複合して生じる。これらの現象を正確に把握し、またモデル化することが、正確な加工の予測や加工全体で生じる事象の解明には必要である。本セッションではそのような塑性加工に関連する諸現象のモデル化やそれらを用いたシミュレーション等の最新の研究について発表頂き、議論を深めたい。
12. 材料の組織と特性分野
「厚板技術者若手セッション」(申込コード:7800)
提案者:関 智紀(日本製鉄)、和田 裕(JFE)
厚板工程における製造技術、操業改善成果について若手技術者による発表の場を設け、各企業、大学の研究者との討議を通して技術レベルの向上と自己研鑽を図ることを目的とする。
13. 材料の組織と特性分野
「熱延技術者若手セッション」(申込コード:7810)
提案者:丸山尚士(日本製鉄)
熱延工程における製造技術、操業改善成果について若手技術者による発表の場を設け、各企業、大学の研究者との討議を通して技術レベルの向上と自己研鑽を図ることを目的とする。
14. 材料の組織と特性分野
「冷延技術者若手セッション」(申込コード:7820)
提案者:中平優一(日本製鉄)、杉谷興一(淀川製鋼所)
冷延工程(含む酸洗・冷延・焼鈍・精整工程)における製造技術、操業改善成果について若手技術者による発表の場を設け、各企業、大学の研究者との討議を通して技術レベルの向上と自己研鑽を図ることを目的とする。
15. 材料の組織と特性分野
「表面処理技術者若手セッション」(申込コード:7830)
提案者:木村知史(神鋼)
表面処理工程における製造技術、操業改善成果について若手技術者による発表の場を設け、各企業、大学の研究者との討議を通して技術レベルの向上と自己研鑽を図ることを目的とする。